Logicのために買ったM1 Mac miniがWavesもiZotopeプラグインも使えて結局Cubase用途で活躍している話【DAW・DTM】【Rosetta】

久しぶりに同内容の話を投稿しましたので、当記事にご興味がある方はこちらも是非ご覧ください↓↓

【最新記事】M1 Mac miniをDTM目的で購入した2年後の感想

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Mac miniのminiの「m」は小文字なんですね。

こんにちは、Funギタースクールです。

今回は、お買い得感に釣られて勢いで購入したM1 Mac miniが、思った以上にDTM用途で使えそうだという内容のお話です。

 

Mac miniを買った話

生まれも育ちもWindowsの、生粋のWindowsっ子の私。

「本格的に音楽やるならMacっしょ!」というのはよくよく耳にしていたのですが、これまでWindowsで育ってきた身としては、どうにもMacに対する抵抗感が拭えず、自分が慣れたソフトもMacでは使いづらそうな(勝手な)イメージがあったため、乗り換えるところまではいきませんでした。

決定的だったのが、昔とあるMacユーザーからWindowsを随分とバカにされたこと。

当時使っていたSONYのVAIOを「ヴァイオぉお!!wwww」と草を生やしてバカにされたので、つい対抗心が芽生えてしまい、「Macなんぞ使わんわ!」と当時心に誓ったのでした。

 

そんな私も大人になるにつれてiPhone、iPadと少しずつApple製品のユーザーになっていき、気がつけばすっかりMacに興味深々になっていました。

 

DAWはCubaseを使用しているのですが、最近は身近な知り合いや生徒さんで「DAWはLogic Pro Xを使っている」「Logic Pro Xを使ってみたい」という方が多くいらっしゃいました。

私の周りの音楽関係者も大抵Logic Proを使っていて、「ロジックはいいよ~!!」という話をよく聞いていました。

あれ、Cubaseが一番ユーザー数多いはずじゃ。。

 

最近はSNS、動画投稿、配信需要の高まりで、がっつりDTM用途じゃなくてもDAWを使用する機会が増えてきたと思います。

Logic Pro Xも使えたら、複合的に色々教えたりできるのにな…と思っていたところ、Appleの認定整備済品のサイトにM1チップのMac miniが。

 

Mac mini Apple認定整備済品

や、安い…

 

そもそもiPhoneとiPadを使っていて、何故にPCはWindowsなのだろう??という疑問が自分にあったのも事実。

「iPhoneとiPad使ってるならMac楽勝っすよ!!」というR子さんのプッシュもあり、これはもうタイミングだな、という言い訳を用意できたので、買いました。

 

Mac miniポチッとな。

 

Mac mini

Mac mini 背面Mac mini初Mac。画面が美しい。

 

はじめはLogic Pro X用と割り切っていた

M1チップはiPad Proを購入する時にベンチマークなど沢山調べましたが、かなり性能が良いので高コスパだという認識です。

しかし、DTM用途という点から見れば、M1ネイティブ対応しているソフトは2021年9月現在でもまだ僅かで、多くがRosettaというエミュレーション上での起動、また多くのメーカーがRosettaでもいまだに公式対応を認めていません。

そのため、多くのDTMサイトでは、「M1 Macは現状DTM用途には向かない」「まだ様子見のレベル」という結論に至っています。

一部にはRosettaでいろいろ動いたという報告があるものの、「使っている途中で動作が不安定になった」などの記事もありました。

自分としては、一番使用するWaves、iZotope製品がM1を公式サポートしていないので、ハナからLogic以外の用途は諦めていました。

(2023年10月23日追記:現在は多くのソフトウェアでネイティブ対応しています。詳細は各メーカーさんの公式ぺーじをご確認ください。)

 

弊社取り扱い製品macOS Big Sur・M1 Mac対応状況 ←MIさんの公式ページ

 

意外にも持ち運びに便利だったMac mini

とりあえずLogic Pro Xをインストールしましたが、このMac miniは持ち運びに大変便利でして。

Mac miniとモバイルディスプレイ

 

こんな風に、モバイルディスプレイがあれば、USB-Cケーブルを繋ぐだけでPCがセッティングできてしまうのです。

iPad用に買ってあったBluetoothのキーボード、マウスも接続して、ノートじゃないモバイルPCができ上がってしまいました。

30Lバッグに余裕で入ります。嬉しい誤算でした。

 

「あれ、こんな普通に持ち運べるなら、ガッツリDTM用としてIntel Mac miniにするべきだったかな?」

「いやいや、それだったら普通にMac Bookにした方が良かったかも…」

などと答えの出ない堂々巡りをしながらも、こんな簡単に持ち運びできるならとりあえずCubaseだけはインストールしておくか、と、ポチポチ入れ始めました。

完全にLogic用途のつもりでしたので256GBを選びましたが、せめて512GBにしておけば良かったかな、などと思いました。

 

Rosetta使用前提としてのM1 Mac mini

Cubaseのインストールの間、ネットでM1 Macの動作情報を収集したところ、WavesはRosetta上で動いたという情報が。

これは個人の情報で、メーカー公式では未対応になっています。

とりあえず、インストールしておくことにしました。

 

iZotopeに関してはあまり情報がありませんでしたが、ネイティヴ動作上のLogicにおいてはインストールしないで!というのがありましたので、やめておこう、と思っていました。

あいぞたんも「M1対応はもうちょっとだけお待ちを…」と言っていたので。

 

LogicをRosettaモードで起動する Appleシリコン(M1) Mac ←MIさんの公式ページ

 

が、長い長いインストール作業で頭がボーッとしていたせいで、流れ作業のようについiZotope製品もインストールしてしまっていたことに気がつき、Logicをネイティブ動作させるのが本来の目的だったはずが、いつの間にかRosetta使用が前提のマシンになってしまいました。

アホです。

 

Cubaseはもちろん、WavesもOzone9も問題なく動いてくれた

DTMは仕事部屋兼レッスン室の方でしか行ってませんでしたが、所用で自宅待機が増えたため、このM1 Mac miniを自宅に持ち帰り、Cubaseを使って空いている時間でポチポチ打ち込みをし始めました。

M1 Mac、まさかの敗北 Apple純正Logic ProでIntel Macに勝てないとは

M1 Macは敗れたままなのか? 音楽制作プラグインの負荷を再検証した

というITmediaの検証レビューで、思ったほど強くなかった、という記事も読んでいたこともあり、ましてやRosetta使用のためさほど期待していませんでしたので、初期段階のラフな作製用で、くらいのつもりでしたが、普通にトラックが増えていっても予想に反して意外と快適で、一つの音色に対してインストゥルメントトラックでHALion Sonic SEを1個立ち上げるという贅沢な?使い方で、かつプラグインを増やしていっても、動作が不安定になることがありません。(新規立ち上げの時にたまにクルクル考えることもありますが。)

 

結局、HALion Sonic SEを8つ、Trilianを1つ、MODO DRUMを1つでパラアウト、オーディオトラックを5つ、その他各バストラックとエフェクトトラックを立ち上げたところで曲の大枠はできてしまったのですが、実験で試しにもう20トラックほど追加でHALion Sonic SEを立ち上げて、全部にCLA-76→REQ→Rcomp→Inflatorを突っ込んでみました。

マスタートラックにはL1とOzone9、Tonal Balance Controlも使ってます。

オーディオインターフェースは持ち運びに便利なZOOMのGCE-3で256Sample、後ろでSafariを立ち上げなら使ってます。

 

RosettaでCubase動作検証

雑ですが

 

特段重さを感じることもなく、動作はまだ大丈夫でした。

ブツブツ鳴ったりもしません。

 

WavesやOzoneもビキビキ動いてくれています。

 

沢山のプラグインを使用される方からは「こんなのじゃDTMで使えてるうちに入んねーよ!!」という声も聞こえてきそうですが、一応、私の普段の使用レベルという観点では問題なさそうということで。。

 

ちなみに普段使いではないエフェクトで、Horizon(V12)にバンドルされているのを(全部ではないものの)いろいろ立ち上げてみましたが使えています。

この辺、ネット上には「旧バージョンだと動作しない」とか、動作しない情報も結構あるので、新規に購入される方は注意が必要です。

sleepfreaksさんの検証によると、iZotope製品はLogic Pro XにおいてのみNeutron 3のトータルは認識しないもののそれ以外はRosettaで使えるそうです。

私も色々使ってみれば良かった。

 

 

ちなみに1分半の曲でオーディオミックスダウンは48秒

 

自分としては十分DTM用途に耐えうるモバイルマシンとなりそうだった

安定稼働の確証が無いという時点で、〆切持ちの作家さんの業務用にはまだまだ向かないのかもしれませんが、自主制作用なら少なくとも私くらいの使い方であれば十分有用であることがわかった、というお話でした。

IK製品に至っては公式対応しているので、私的にはもう十分です。

モバイル用途だけでなく、メインでもいけるんじゃないか?とも思えましたが、今後使っていく上で果たしてどのレベルまで耐えるうるか。

 

でもM1でこれだけ使えるなら、M1XのMac miniが出たらとりあえず買っちゃおうかな、と思えてきます。

というかむしろ待ち遠しい。

でもWindowsノートも欲しい。でもM1X Mac Book Proも欲しい。

 

 

あれ、一体どこに向かってるんだ俺は。。