アコギの弦交換① 〜古い弦の取外し〜
食べ物が美味しい季節になりました。
池袋のギター教室、Funギタースクールです。
しばらく替えてなかったアコギの弦。
構わずレコーディングにも使ってましたが、さすがに黒ずんできたので交換することにしました。
高崎まで買いに行ったVG KTR-D
黒ずんだ弦。もっと早く交換しなさい…
古い弦を外していきますが、これが初心者にはなかなか難しいところ。
まずは弦を緩めていきます。
私は一度全弦を軽く緩めておきます。
低音弦を緩めると、弦の張力によって反っていたネックが戻って、他の弦に力が加わるので、稀に他の弦が切れる場合があるからです。
頻度は高く無いですが、古くなってサビサビの弦を取り替える時なんかに、たまに「バチン!」と切れる場合がありますのでご注意を。
あれ、すごくビックリします。手に当たると痛いです。。
まずは6弦から。外す順番に決まりはありません。
ストリングワインダー。通称「アルトベンリー」
こんな感じで外します
外れた弦は、クルクルになっている部分を切ったり、弦の中間(12フレットあたり)でぶった切ったり、切らなかったり、処分しやすいように処理します。
ニッパーでぶった切り
反対側も外していきましょう。
4〜6弦側と1〜3弦側はペグを回す向きが逆なのでご注意を。
初めての方は、軽くペグを回してみて動く方向を確認してみましょう。
全部終わりました
アコギの弦交換の時に最初戸惑うのが、ブリッジ側。
ブリッジピンがしっかりと刺さっていて、抜くのが大変な場合が多いです。
先ほど紹介したストリングワインダーの先っぽで簡単に抜くことが出来る製品もありますが、持ってない場合は結構手こずります。
そんな時は、持っているものを駆使して何とか外します。
ペンチと滑り止めになるものを使って、
こんな風につまんだり、
裏側からブリッジピンをコンコンと叩いたり、押したりします。
この時、素手だと手を痛めるので、硬めのゴムっぽい物を使ってやると良いです。
私はドライバーのグリップ部分やスタンプラバーを使ってます。
このブリッジピンを抜く作業、力任せに行うとギターを傷つけたり、破壊してしまったりするので、慎重に行いましょう。
力づくで押し出そうとすると、ブリッジ剥がれや最悪の場合トップ板破損しちゃいます。
あと、ブリッジピンが外れる時に天高く飛んで行くことがあるので、無くさないようにご注意を。
全部抜けました
外したら軽く拭いてやります。
綺麗になりました
外した弦は、こんな風に丸めてます。
自治体の処分方法に従って適切に捨てましょう
弦を外した時に、ブリッジサドルがぬけてびっくりする方は多いと思います。
「こ、壊れた!?」と焦りますよね〜。
安心してしてください、外れます
ブリッジサドルは、よほど変則的なセットアップじゃない限り、低いほうが1弦側、高いほうが6弦側です。
ナットもたまに外れる時があります。
丁寧に作られたギターだと、ナットの接着はちょん付け、つまり接着剤をベッタリつけるのではなく必要最低限の量で接着している場合があり、ちょっとの衝撃で外れることがあります。
その時も焦らず、再び瞬間接着剤などを「ちょん!」とつけて固定してあげれば大丈夫です。
(指板、ヘッドにピタッとくっつくように固定しましょう。)
この後は、レモンオイルで指板の油分補給&クリーニングをしましたので、それはまた今度。
レモンオイルは毎回やるわけではありません。気が向いた時にたまーに、やってあげます。
それでは。