アコギの弦交換③ 〜新品の弦を張る〜

低脂肪乳に練乳を入れると美味しい高脂肪乳になります。
お世話になっております。池袋のギター教室、Funギタースクールです。

 

秋になりました。
秋は弦交換の季節ですね。

前回の「アコギの弦交換② 〜レモンオイルで指板の清掃〜」でギターが綺麗になりましたので、今回やっとこさ弦を張ります。

今回張るのはこちら。

新品の弦 エリクサー11-52

GREAT TONE LONG LIFETM

 

出ました、エリクサー。

前から思ってたんですが、「TM」って見ると、何か革命が起きそうな予感がします。
え、皆さんはネットワークの方ですか??

最近は専ら、エリクサー。
何と言っても長持ちです。

毎日アコギを弾くわけでも無いので、そういう場合はやっぱりエリクサーにしちゃいます。

音もコーティングの分落ち着いていて、フィンガリングノイズも少ないのでスライドを多用する私にはちょうど良いです。

エリクサーの弦を箱から出したところ

 

前までは12のセットを張ってましたが、ボディの「ヴォワーン!」とした鳴りを少し抑えるために今回は11-52にしました。

弦を紙袋から出した様子

こんな風に丸まってます

 

まずは弦をブリッジの穴に通します。6弦から。

弦をブリッジの穴に通す

編集部注:ブリッジサドルをはめ忘れてます

 

ブリッジピンにはこんな風に溝があります。

ブリッジピン

編集部注:ブリッジサドルをはめ忘れてます

 

次の画像のように、ブリッジピンの溝が弦の方に来るように穴に差し込みます。

ブリッジピンを穴に通す

編集部注:ブリッジサドルを…

 

ブリッジピンを穴に差し込んだ様子

編集部注:ブリッ(ry

 

はまりました。

ボディ内部から見るとこんな感じです。

アコギ弦交換 ボディ内部の様子

イチニョッキ!

 

ブリッジ側が出来たら次はヘッド側。

この時、ペグの表に出ている部分(ストリングポスト)の穴の向きを、ボディ側に向けておきます。
弦が来るのを迎え撃つイメージです。

アコギの弦交換 ヘッド側のペグ穴の向きを直す

バッチコーイ!!

 

弦を穴に通して、

アコギ弦交換 ペグ穴に弦を通す。

ペグとペグの間隔1個~1個半くらいの余長をつくり、そこで摘まんで…

アコギ弦交換 ペグ穴に通した弦を戻す

押し戻します。
つまり、この時ネック~ボディ側は余長分だけ弦がたゆむことになります。

そんでもって、この左手は弦をストリングポストの所で摘まんだまま固定して、

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

右手で余長分のたゆんだ弦を巻き付けます。

この時巻き付ける向きに注意。
ナットから出た弦は、ヘッドの内側から外側に向かってストリングポストに巻き付いてる絵面になるようにしてやると、仕上がりが綺麗に見えます。

逆巻きに巻くと、5弦、4弦は手前のストリングポストに当たっちゃいます。

 

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

こんな感じ

 

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

この時、飛び出ている方の弦を挟むように巻きます

 

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

指で押さえながらペグを回して弦を巻き付けていきます

 

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

ちょっと余長分が多かったかな?

 

自分の場合は巻き数が1~2巻きくらいになるようにしてます。

巻き数によって弦のナットへ向かう角度が変わるので、テンション感が若干変わります。
弦がダルダルと緩く感じる場合は、ここで調整することも可能です。(変化はわずかですが。)

ちなみにペグでおなじみGOTOHの『H.A.P.』という製品は、このペグのストリングポストの高さを変えられます。
弦のテンション感を微調整したい時に使用すると良いです。

補足ですが、世の中には他にも巻き方がありまして、アコギで有名なのがMartin社が採用している『マーチン巻き』ですが、今回はいわゆるノーマル巻きです。

 

次は5弦。

アコギ弦交換 ペグ穴に弦を通す

 

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

 

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

ゴールドは永遠の輝き

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

 

他の弦もやってきます。
3~1弦はペグに巻き付ける方向が逆になるのでご注意。

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

巻きつける方向を6~4弦と逆にします

 

アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける アコギ弦交換 ペグに弦を巻き付ける

 

アコギ弦交換 ブリッジ側

ブリッジ側

 

アコギ弦交換 ブリッジ側

ブリッジピンはしっかりはめましょう。
でないと、すぐ飛び出してきます。

 

チューニングします。

アコギ弦交換 チューニング

余分な弦を切らないままチューニングしてますが、先に切っても良いです

 

チューニングして張力が強くかかってくると、ブリッジピンが飛び出てきます。
飛び出さないように気を付けながらチューニングします。

アコギ弦交換 チューニングの時にブリッジピンを押さえる

飛び出しちゃダメよ!

 

チューニングが終わったら、「ビヨヨヨーン」となっている余分な弦をニッパーで切ります。
この余分な弦は、それぞれの弦を巻き付けた段階で切っちゃってももちろん構いません。
弦がしっかり固定されたことを確認できた段階で切って良しです。

ただ、私が最後に切るのには理由がありまして、何かトラブルがあってもう一度巻きなおさなくてはいけなくなった時に、余長があった方が断然やりやすいからです。

今まで何回か巻きなおしたことありましたが、余分な弦を切った後に巻き直すのは結構大変でした。。ペンチとかで押さえながら。。

 

アコギ弦交換 余分な弦を切る アコギ弦交換 余分な弦を切る アコギ弦交換 余分な弦を切る アコギ弦交換 余分な弦を切る

切る時は、ニッパーで他の弦を傷つけたり、ヘッドに当たったりしないように気を付けましょう。
昔やっちゃいましたが、結構ショックです。。

 

アコギ弦交換 仕上がりの様子、サウンドホール アコギ弦交換 仕上がりの様子、全体 アコギ弦交換 仕上がりの様子 アコギ弦交換 仕上がりの様子

 

綺麗にできました。