アコギの弦交換② 〜レモンオイルで指板の清掃〜
『Days of Wine and Lemon oil』
~酒と指板にレモンオイルを塗る日々~
こんにちは。
池袋のギター教室、Funギタースクールです。
前回のブログ、「アコギの弦交換① 〜古い弦の取外し〜」でアコギの古くなった弦を取り外しました。
普段の弦交換の時にはあまりやりませんが、今回せっかくなので簡単に清掃をしておきました。
清掃の内容は、
・金属磨きで軽くフレットを磨く
・レモンオイルで指板の清掃&油分補給
です。
世間一般では、年に1~2回やれば良い、とされています。
本気でフレット磨きをする時はいつもピカールを使ってますが、今回は布製金属磨き(ハガティ)で簡単に磨きました。
ハガティ大佐
東急ハンズなどホームセンター的なところで売ってます。
楽器屋にもフレット磨き系は結構置いてありますね。
無心で磨きます
ついでにペグも磨いときましょう。
ペグまで磨く人はあまり居ませんw
ピカールほどじゃありませんが、輝きが増して綺麗になりました。
次はレモンオイル塗り。
指板オイルに関しては、実はネット上に賛否両論あり、塗る派と塗らない派があります。
その対立は結構凄まじく、論争と呼んでも過言ではないレベルです。笑
GoogleやYouTubeで検索すると、結構その手の記事・動画が出て来ます。
塗らない派の代表的な意見としては、逆に木に悪い、とか、毎日弾いてれば指の油分が付いて問題ないよとか、色々挙げられてますが、結局のところ有名ギターメーカー、ビッグネーム達が「必要ない」という見解を出しているから、という点を拠り所にされているような気がします。
確かに、あのMartin社が推奨しないんだったら、止めようかなと思いますよねふつうw
色々なサイトに色々なことが書かれる今日この頃、あえてこの論争に参入することはしませんが、私は塗ってます。
だって、塗るの好きだからw
油分不足で乾燥して指板割れ・指板痩せを起こして、フレット浮きやフレットはみ出ししているギターは沢山見てきました。
指板が欠けたギターもありました。
明らかに乾燥するのに塗らない選択肢は私にはありません。
もともとある程度の油分はそこにあったわけですから。
一応、長年、30~40年超えのビンテージギターからハイエンド系ギターまで色々なギターにレモンオイルを使ってきましたが、良くなったことはあってもトラブルが起きた経験はありません。
あえてオイルをたっぷり塗っちゃってしばらく放置したギターでも、まことしやかに囁かれている「オイル塗りすぎのせいでフレット浮いた」なんてことはありませんでした。
あ、でもみなさんは適量にしてくださいね。私も基本は適量です。
(試してもいいですけど責任はとれませんよー!)
油分で指板が膨らんだらその分フレットのタングが良く引っかかるんじゃ…??
余程ビタビタに浸してふやかすようにしちゃったらあり得るかもしれませんが。
あくまで、本来木材がもつ適切な含油量にしてあげることを目的としてます。
手が乾燥したらハンドクリームを塗ったり、唇にリップクリーム塗るのと同じだと思います。
おっと、論戦には参入しないんだった。。
最終的にはご自身の判断でご使用くださいませ。
私が使用するレモンオイルはこちら。
大好きなFreedomCGRが作った、謹製レモンオイル。
楽器用オイルにも成分の違いにより色々種類があるそうなのですが、こいつは良いです。
何が良いかというと、詳細は省きますw
FreedomCGRのサイトに商品説明がありますのでリンクを貼っておきますね。
http://www.freedomcgr.com/Products/Lemon%20oil.html
これを指板とブリッジのエボニーに塗布します。
オイル塗布前のブリッジ
塗り塗り。
塗り塗り。
塗り塗り。
「って、すげーメガ塗りじゃねぇかーっ!」ってオイル賛成派にも反対派にも一斉に怒られそうな量。
ですが、大丈夫です。どうせすぐ拭くんで。
ブリッジも塗り塗り。
塗れました。
数分放置して…
ティッシュで拭きます。
拭き拭き。
ほらどうですか奥さん、こんなに汚れが落ちましたよ
あとは全体を拭いて…
ほら、こんなに艶やかで黒々とした、良いエボニーに…
白くなった乾燥したエボニーとの差は一目瞭然。
ボディもまた拭いて…
良い感じに仕上がりました。
次回は弦を張ります。
↓↓ FreedomCGRのレモンオイル使い方動画。BGMがなかなか…w